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● 思い出の自分史に思わず手が伸びた

こんにちは。

街の印刷屋さん(香川県三木町 アート印刷)の

十河尚史(そごう ひさし)です。

 

今日は、自分史『人間らしく生きる』の思い出とその装丁を紹介します。

 

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16日の日曜日、もちろん会社はお休み。

ですが、私は会社の倉庫で、これまでに印刷製本してきた「本の整理」をしていました。

 

 

そして、その整理作業が『み行』の棚に入ると、

小説、随筆、インテリアコーディネーター、歯医者さん小冊子などの自費出版本の中で、

圧倒的な存在

故 三宅昭二著 『人間らしく生きる』が目に止まりました。

そして、

「三宅会長、本当にお世話になりました」

と、自然に手が伸びてページをめくり始めていたのです。

 

自分史 『自分らしく生きる』 三宅昭二著
自分史 『自分らしく生きる』 三宅昭二著

◆ 古い車を大切に乗り続けた大経営者

ライターの多田とし子さんから、

「十河さん、三宅産業株式会社(観音寺市)の三宅昭二会長の自分史原稿か完成したのよ」

「そして、三宅会長が、自分史の印刷をアート印刷に頼みたいと言っているの」

「来週、私と一緒に訪問しましょう」

という嬉しい電話が入ってきたのです。

 

三宅産業を訪ねると、会長が今回の自分史づくりの経緯を説明してくれました。

三宅産業のニュースレター「サンサンだより 第1号」の最終ページが白紙ページになっていたので、

第2号からの最終ページが三宅会長の『ミニ自分史コーナー』となった。

そして、その連載が100号を超えたので、

その100号分の原稿をライターの多田とし子さんに託して、ちゃんとした「自分史原稿」に仕上げてもらったんだ。

十河君、この印刷/製本を頼むよ。

と、涙が出るほどの「ありがたいお言葉」をいただいたのです。

 

三宅産業さんは誰もが知る「超優良企業」です。

ですが、そんな超優良企業の会長でも、

かなり古いクラウンを大切に乗り続けていることが不思議でなりませんでした。

ですが、よくみると息子さん(現社長)もかなり古い車に乗っていたのです。

高級車のベンツやレクサスに乗ってもおかしくない大経営者なのに、

あえて古い車を大切に乗り続ける三宅会長。

「古い車を大切にする」という信条が、三宅産業さんの経営理念に繋がっていると私は想像しています。

 

◆ 厚さ18ミリ/320ページの自分史

では、『人間らしく生きる』の仕様と装丁を紹介します。

第1章 私の少年時代

第2章 私と三宅石炭店

第3章 生業から企業へ

第4章 飛躍のとき

第5章 三宅産業のこと

第6章 私の原点

第7章 徒然に

第8章 思いは未来へ

第9章 めぐる想い

第10章 戦争の記憶

第11章 私流の日々

第12章 八十年を振り返って

 

<本の仕様>

A5サイズ(天地210×左右148ミリ)

表紙カバー:コート135㎏ カラー印刷 PP加工あり

表紙:アイベスト菊判15.5㎏T目 グレー1色印刷

本文:320ページ モノクロ印刷 用紙は書籍用紙A判43㎏T目

製本:無線とじ製本 見返し付き(見返しの紙は里紙 100㎏ 柿色) 

 

<装丁>

装丁は活字では伝えにくいので、写真で紹介します▼

◆ お盆休みも出社してた三宅会長

 『人間らしく生きる』が完成したのが、2015年の9月10日。

たしか、最後の「校正チェックの依頼」が8月の中旬にずれ込んで、

私が三宅会長に

「最終校正紙が完成しました。お盆明けにお持ちしましょうか?」と電話を入れると、

会長が、

「十河君がいいのなら、お盆休み中でもいいよ」とおっしゃったのです。

そこで、私は

8月13日に三宅産業さんを訪問。

ドアの外からガラス越し事務所内を見ると、

「お盆休みで誰もいないのでは?」と不安を感じながら事務所に入っていきました。

すると、奥の方で三宅会長が、お客様の電話対応をしていたのです。

どうやら、ある店舗の電気のトラブルで

「大至急で、なんとかしてほしい! 助けてほしい!」

という緊急電話のようでした。

 

私はその三宅会長の電話対応のお姿を見ながら、

「本当に地域の人々から当てにされている会社なんだなぁ~」と、

三宅産業さんの素晴らしい理念/社風を肌で感じました。

そして、

「お手本にしなければ……」と呟いたのです。

 

三宅さん、ありがとうございました。 

                (おわり)