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● 「表紙カバー付き句集」の装丁を紹介します

 こんにちは。

街の印刷屋さん(香川県三木町 アート印刷)の

十河尚史(そごう ひさし)です。

 

今日は、7月の上旬に完成した俳句集

『香川県庁俳句会合同句集』の装丁を紹介します。

この本は、本文約120ページ。

12名の俳句作品が掲載されています。

※装丁とは:表紙カバー、見返しなどの製本仕様。さらに表紙デザイン、扉のデザインなども含みます。

 装丁の文例:「この本の装丁はセンスがいい!」「この装丁は誰が担当したのすか?」

 

◆桃色の表紙カバー

表紙カバーの紙を選んでいただくタイミングで、5種類の紙見本を持参しました。

そして、俳句会の会長が選んだのが、

『江戸小染 はな うすべに色』という高級紙。

 

下の表紙カバーの写真を見て、

「なんだ、普通の桃色の色紙じゃない・・・」と思った人が多いと思います。

ですが、3枚目の接写撮影の写真を見てください。

小さな花柄模様が浮き出ています。

 

表紙カバーをはずした写真
表紙カバーをはずした写真
花柄模様の紙を使った表紙カバー
花柄模様の紙を使った表紙カバー

◆本扉は和紙風の紙を使っています。

表紙カバーの内側の表紙はアッサリと白い紙にしています。

そして、本文の前に入れる本扉(ほんとびら)は、

うすい桜色の和紙風の紙を選びました。

本扉の紙の名前は『里紙 100㎏ 桜色』です。

「和紙風」の質感を伝えようと接写しましが、上手く撮影できませんでしたm(..)m

 

白い表紙と本文の間に本扉(ほんとびら)を入れています。
白い表紙と本文の間に本扉(ほんとびら)を入れています。
本扉はうすい桜色の和紙風の紙を選びました。
本扉はうすい桜色の和紙風の紙を選びました。

◆本文は目にやさしい書籍用紙

 本文は約120ページ。1ページに5句を掲載しました。

本文のフォントは『リュウミンR 16ポイント』です。

本文の用紙は、目にやさしい書籍用紙の『琥珀』です。 

 

◆装丁の打合せに欠かすことができない見本帳とは?

 お客様と印刷会社の営業マンが、本の装丁を打合せするときに

欠かすことができない見本帳があります。

それは何の見本帳か?

 

装丁の打合せで欠かすことができない『紙の見本帳』
装丁の打合せで欠かすことができない『紙の見本帳』

 

それは、紙の見本帳です。

上の写真は、弊社の見本帳棚の写真です。

弊社の見本帳棚には、この写真の約2倍の『紙見本帳』が並んでいます。

 

もし、あなたが、印刷会社の営業マンと

本の装丁について打ち合わせするのなら、

事前に、営業マンに紙質の希望を伝えて、

その希望に近い紙見本帳を

4~5冊持ってき来てもらいましょう。(おわり)

  

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コメント: 1
  • #1

    ようこ (火曜日, 12 11月 2024 07:20)

    本づくりを考えている者です。
    紙の種類がこれほどあるとは知りませんでした。自分の本の紙選びが楽しみです。
    今後も、このブログで勉強させてください。